今回の「自分」の時間は、フィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」を作りました。
1150年に誕生した麦わらのモビールは
古来冬至祭の装飾品。
その年の太陽の復活をお祝いし、よく年の豊穣を祈願するお祭りです。
日本のしめ縄のような役割を持ち合わせ、
内と外を分けて結界をはり、聖域を生んでくれるので、
お祭りに関係なく、家のお守りにもなります。
基本形は正八面体。
シンプルなこのかたちは奥深いものがあり、
自分の根源と繋がるものでもあります。
ヒンメリを作り、眺めて過ごし、
本来の自分への気づきが生まれればよいなと思いました。
最初にヒンメリのお話をして、制作に入りました。
麦わらはとても繊細で壊れやすいので力加減が必要です。
素材を知ること。
目の前の相手を知ること。
これは大切なことでもあるので、
作り始めに、実際手にしてじっくり素材を知る時間をもうけました。
それがよかったようで、
作ってる最中に壊れることなくできました。
ただ小学一年生が多かったので、二箇所あるかた結びの作業は苦戦しました。
付き添ってくれた先生とも話していましたが、
結ぶ練習にもなりますね。
できあがると
「ぼくのお守りできたー!」
と喜ぶ声があがりました。
集中して完成させたあとの、
解放されたこの満面の笑みは
見ているこちら側も最高に嬉しくなります。
こどもたち、ありがとう!
おおくぼともこ