TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2017.06.14 UP
「じぶん」石膏で作る自分の根
はじめまして。かゆ先生の代講、髙木啓多です。
よろしくお願いします。

今日は立体物を創る提案をしました。
例えば樹木は始めからあの形なのではなく、少しずつ成長して今の形になっています。
種が地面に落ちて芽が出て太陽に向かって上に上に伸びていくわけですが、種の下では根っこが同じくらい伸びています。地面の下に目を向けると例えば大根、人参、ゴボウ、蓮根などは全て土を押しのけて成長しています。根っこも、雷も、それから身体の中の血管も、初めに何かの動きの素があり、それらが周りを押しのけたり隙間に入ったりしながら伸びています。

もし、自分の指先が根っこになって、自分で自分の根っこを伸ばすとしたら。



花を生けるオアシスに指先でもじもじほじほじもぞもぞと掘り進め、ときに柳の枝や割りばしなどの道具を使いながら、そしてそこに石膏を流して形にしました。ニンジンを抜いてできた穴はニンジンの形をしているので、自分が掘り進んでいった穴は自分の形をしているのかもしれません。

 

普段はニンジンの内側からニンジンの形を見ることはないですが、凹んでいる穴が凸になるのは視点の転換とも言えます。

お迎えの時間になってもまだまだ手を動かしていたので、完成作品画像はありません。家でも続きをやるとか。。

完成作品を見て、これなぁに?と聞いても、根っことは答えなくても気にしないでください。あくまで表現に没頭するきっかけにすぎないので。入り口を提供しただけで出口は自分で決めてよく、それは作りながら変わるものです。

初めて会う子どもたちでしたが、とにかくよく話も聞くし集中しているし、こちらも楽しかったです。機会があればまた一緒に遊びましょう。
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