TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2018.02.21 UP
「やさしく、つよく」も「だいすき」も。
今日は、馬場で馬に乗って、
準備されたくねくねコースをきれいに回ったり、
それぞれ与えられた時間の中を、自由に、思うがままに戯れました。

こちらも、すっかり、安心して見ていられます。
馬との一体感があり、みんながワクワクして乗っていることが感じられます。

そんな中での一場面、

馬と関係する中で、手綱を扱う際に、
どんな風に?どんな強さで??
想いを伝えてる?
からだとこころをつかって。

みんなで「強さ」についての疑問が飛び交う。

そんな中で、ざわっと、おっと心が動いた言葉。

「やさしく、強く。」

いち先生は、擬音語と身体の表現で、
「ぐっ、ぐぐぐぐぐ~~~~っ」て感じ。と言った。

こういうとき、擬音語は、本当のことが伝えやすい。
むしろ、擬音語でしか伝えられんものが、たくさんある。

今村コーチが、「強く」という単語にもぐっていく。
関係する上で必要な強さは、どんな強さか?

みんなの「やさしく、つよく」とは?

陽は落ちて、終わりの振り返りの時間、
みんなのわくわく、ドキドキを聴いていくと、

「いきなり最初から馬に乗れたよー!」
「全然こわくなかったよぉ」

とざわつく子ども達の中、スンといち先生の一声が入る。

「ほんとうに?」

いち先生は、にやりと、問う。

空気が変わる。

こういう時こそ、じっと待とう。まとう。
自分と向き合うチャンスだ。
各々が本当の瞬間と向き合う時、
現実生活の中で、人間関係の中で、本当の瞬間というものは、いつも怖い。
そして、だからこそ、その先で心動く、感動がある。

こういう殺気を、気配を感じ、向き合う強さを、大きさを大切にしよう。

それは子どもたちに持ってほしいと同時に、僕たちが欲しい強さ。

【空気に流されず、自分の本当を感じ、信じること。】


あと数日で小学生生活を終える女の子は、
去年、馬と出逢った頃を思い返しながら、今に向かって言った。
「最初はすごくこわかったし、踏まれたりしたよ。でも、今はだいすき。」

それはまさに、自然の中で、友達に使う「だいすき」の言葉だった。

僕にも覚えがある。
中学のとき、こいつはヤバい、殺気を感じる。
お互い警戒し合いながら、時は流れ、今でも大事な親友になった。

人間関係にも確実にある。
感じるものが逢瀬の中にある。
その一瞬を掴もう。

春がもうすぐ、卒業と入学がもうすぐの女の子を前に、
馬に踏まれたり、馬と一緒に寝たり、そんな思い出を想ってたら、
こちら側が、人間関係の大切な一場面を思い出させてもらった。

でも、そういうことだと思う。

「やさしく、つよく」も「だいすき」も。

あいてを、じぶんを、つながりを感じること。

感じることを信じよう。

自分の感じる、

殺気が、直観が、気配が、
正しいと信じられる強さを持ってほしい。

感じることを信じてほしい。

次回、3月18日は最後の発表会。

お母さんお父さんの前での、みんなの大きな姿が楽しみです。

佐藤由明
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