TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2018.04.04 UP
かたちを変えるもの
かゆ先生の代講 高木啓多です。 人間の感覚としてよく言われるのが五感(聴く、視る、嗅う、触る、味)ですが、他にも思い当たる感覚はあります。例えば視覚を取り上げてみると、目には様々な光が入ってきているはずなのに実は見たいものだけを選んで見ています。例えば一色海岸できれいな夕日を見ているときは、夕日がとてつもなく大きく見えていますが、写真に残そうとするとがっかりするくらい小さくて、山や雲の形にそこで気づくこともあります。光としては全部入ってきているけれど、見たいものだけを見ています。聴覚にしても、例えばカフェの雑音の中から相手の話だけを選んで聴いていますが、録音するといかに雑音のうるさいことか。 このようにいわゆる五感を動かしている大元の感覚ともいえるのが、興味の感覚であり、それは気持ちの中での熱、温度、の感覚といえるかもしれません。 今回はペットボトルの形を変えてみる提案をしました。 始めは力をかけて変形させますが、ほかにも形を変える要因をいくつか話し合い、その中から熱を使って変形させることをやってみました。   例えば自転車に乗りたいと思う熱から乗れるようにバランス感覚も筋力もついてくるように、初めに熱ありきだと思います。それは自分の身体も変えていくし、だれかの熱のこもった話で自分が変容することもあるし、いろんな社会問題を解決している大元は誰かが熱を投入したともいえます。そんな話はしていませんが(笑)、形を本質的に変えるには力より熱で、熱で変わったものが固まると元には戻らない体験をできたらそれでよいと思って、今回の提案にしました。 楽しかったかな? またお会いしましょう。
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