TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2018.06.21 UP
木曜日「しぜん」 小潮 干潮時刻は16時過ぎ
いいタイミングです。
小潮とはいえ、干潮に向かう時間です。

潮のリズムを考えての活動。日頃から自然の流れを感じるってとても好きです。
なんか、子供の時からそんな習慣があったらいいのかなって、思います。
そして、そういう感覚っているのは必要な事なのだと思います。
もちろん、これからの時代はあらゆるプログラミングやAIを動かすための知識は必要になるでしょう、けれども
人間の根底にある”動物感”というのはDNAに刻まれているし、その感覚に刺激を入れたがるのは必然です。

振り子の幅を大きくすること。その両方を知っているか、知らないかで大きな変化が生まれる。
そして、私たち大人はいつも過去の経験から、これからの進路を考えます。

子どもたちはどうでしょうか、そんな経験も少なく、自分の経験からくる情報が少ないです。
ですので、そもそも、大人の感覚が当てはまるわけがないのですね。
だから、これからどう化学変化が起きてくるの楽しみでなりません。
そして、これから新たな環境に変化していく子もいます。それぞれの場所で、、それぞれの時間を大切にしてもらいたいです。

谷川俊太郎「朝のリレー」

カムチャッカの若者が

きりんの夢を見ているとき

メキシコの娘は

朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が

ほほえみながら寝がえりをうつとき

ローマの少年は

柱頭を染める朝陽にウインクする

この地球では

いつもどこかで朝がはじまっている



ぼくらは朝をリレーするのだ

経度から経度へと

そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと


どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる

それはあなたの送った朝を

誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

詩集「祈らなくていいのか」所収
(谷川俊太郎詩集「これが私の優しさです」集英社文庫より)
ページの先頭へ