「自分を後回しにして、人に合わせる。」
「人を後回しにして、自分に合わせる」
このバランスの取り方が心の健康を増減します。
子どもたちは自分を後回しにして、人に合わせることはなかなかしません。
とはよく言いますが、いや、ホントにそうでしょうか?
なかには、小さいころから過度に、人に気を遣える子も増えているようにみえます。
協調性を持ち、人にやさしくできることは大事ですが、
時には、自己主張をしないといけない時もあります。
では、どれぐらいのバランスが適正なのか?
この答えは、言葉を超えたところにあると思います。
少しぐらいの喧嘩になったとしても、
人の心の中に入ること、人の心を気づつけることの怖さや痛みを知るためには、
自ら失敗をする経験も必要です。
自分で決めて、自己主張した先での痛み、
その痛みを基にした協調性なら美しいものになると信じています。
はみでる怖さや痛みを体験した上で、
その場その場の「自分なりのバランス」を表現する。
これは、瞬間瞬間の、アドリブになってきます。
時と場と人を相手にした際の、自分の扱い方、距離感。
これは、匂いや気配のようなものです。
その場、その時、その人を前に、自分をどう扱うか。
思考や言葉を超えたところで、匂いや気配を感じられるか?
どうしても思考にひっぱられがちな現代。
爬虫類脳を刺激したく、頭でわかるより、
体感できるきっかけを大事にしています。
コントロールせず、彼らの自主性を尊重し、
少しぐらい荒ても手を出さず、存在を信じる。
内側からあふれる勇気が彼らを包み込むように。
過保護にならず、過干渉せず、存在を尊重し信じる。
己の存在を肯定できるように応援しています。
人を愛し、自分を愛せるように。