あいさつをしよう。
「はい、みんなは、先生の目を見て〜!
はい、先生、みんなの目を見て〜!
見れないでしょう?へへぇぇ。」
オリジナルのあいさつが終わるのに3分。
オリジナルなあいさつ、素敵。
「よし、今日は探検をしよう。よろしく。」
「じゃあ、隣町行こう!」
「じゃあ、見たことないみちいこう、うみいこう!」
今日のボスは、ここみ。
案内をしてくれたり、先回りして迎えに来てくれたり、
一本橋をみんなで渡り、崖を登り、手を取り合い、
山の緑と土の茶の中、
脳内を流れるのは、クイーンの「テヲトリアッテ」
え?山を超えたら、キャベツ畑が広がった!!
山のてっぺんに畑が、道が、上にある!
焚き火の火で炙るのは、竹と想い出にくっついとる匂いや色。
あ、この火の燃え方、いつかの俺みたい。
あ、この焦げ方、あの子へのあの想い、みたい。
火は美しくやさしい。
痛みも喜びもただ、そこにあることを一緒に坐って感じ合う。
火を交換しながら、手を取り合いながら。
知らない道しか行きたくないもん!
迷子が好き!
迷って楽しもう。
俺も迷いたい。いつまでもフレッシュでいたい。
いさせてくれて、ありがとう。
あいかわらず、春の修羅は、新しいいのちの感謝を連れてくる。
ありがとう、みんな。
愛しとるよ。
佐藤由明