こんにちは!「せかい」クラス・月いち担当の、はらみづほです。
今日(2月19日)は、私が
世界6大陸60カ国を6年旅した時の写真と体験談
をもとに、
相手が人間なら世界中どこでも通じる最強のことば
「にんげん語(別名:かお・からだ語)」
を使って全身で話す体験をしてみたいと思います。
では、まずは前回の授業のおさらいも兼ねて、
日本の「からだ語」とも言える、正座のごあいさつから。
本日も、どうぞよろしくお願いしま~す!
お、クラスを体験しに来てくれた
春から小学一年生になるRくんも、
上手にごあいさつできましたね~!
では、日本式のあとは、今日のお話の舞台となるインドのごあいさつ。
インドの「こんにちは」は、な~んだ?
「ナマステー!」
お、よく知ってるね~!
この言葉は、
「あなたの心の中の神様(せかい)に“こんにちは”」
という意味のサンスクリット語。
「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」…
どんなときにも使える挨拶の言葉で、
「帰依する」「礼拝する」という意味の「ナマス」
(「南無阿弥陀仏」の「南無」もここから)と、
「あなた」を意味する「テ」が合わさったものだそう。
だからちゃんとお互いの目を見て、
相手の心の中にいる神様に向かってごあいさつしようね~
ではではいよいよ、インド話のはじまりはじまり~
これ、どーこだ?
「ガンジス河」。聞いたことあるかな?
インドに流れるいちばん有名で大きな河で、
インドでたくさんの人が信じている「ヒンドゥー教」の聖地。
“神さまがいるきよらかな場所”と考えられている土地です。
ここはインドの人たちにとって神さまの河だから、
この河の水を浴びるために、
たくさんの人達がインド中から集まって来るんだよ。
私もこの河に入り頭までつかりましたが、
川底は思いのほか深く、ヌルヌルしていて流れも速く、
水もけっこう冷たかったので緊張しました。
でも、河からあがった後はすごくスッキリして
元氣になったので不思議だったなぁ~
この河には、
ほとりにある火葬場で焼かれた死体もどんぶらこ~と流れてくるので
ビックリするけど、みんな平気で水浴びしているの。
私は死体が流されるのを見た時はやっぱりビックリしたけれど、
まもなくしみじみと「カラダはタマシイの容れ物なんだなぁ~」と実感。
インドは日本で「常識」と思っていることが
毎日ガラガラと音を立てて崩れていく体験を
たくさんした国のひとつだったので、
「この世は本当は何でもありなんだな~!」
と、私の「せかい」がグーンと広がった特別な場所でした。
インドでよく走っている乗り物は、こーんな感じ。
日本でゴミとして捨てられたバスが修理して使われていたり、
むかし日本から伝わった人力車が「リキシャ」と呼ばれて、
今でもタクシーみたいに使われていました。
インドでは「神さま」も日本とはまったく違っていて、
これまたビックリ!
例えば…インドの神さまは
インドの人たちにアイドルみたいに慕われていて、
ほとんどの家庭やお店の壁に、自分が好きな神さまの
マンガチックな絵が飾ってあるんです。
首にコブラを巻きつけたマッチョな神様・シバ神の奥さんは、
ふだんは美しく優しい女性で「パールバティー」と呼ばれてるんだけど、
怒ると人食い鬼「カーリー」に豹変する強烈なキャラクター。
愛憎渦巻くこの夫婦の間ではケタハズレの夫婦ゲンカが絶えず、
それが人間たちの共感とユーモアを呼んでいるのですが(笑)、
ある時、夫婦ゲンカで怒り狂ったダンナのシバ神が、
勢い余って隣にいた自分の息子の首を剣でハネてしまい、
慌てついでにすぐそばにいた象の首をハネて息子の胴体に載せてしまったので、
その後、息子は象の頭を持つ神様に…!
そんなトンデモないストーリーにも関わらず、
この象アタマの息子・ガネーシャ神は、富や商売繁盛の神さまとして大人氣。
ありとあらゆるお店に必ずと言っていいほど
ガネーシャの絵や置物が飾ってあるのですから、
インドの人々のあっけらかんとしたユーモアセンスには感服です。笑
そしてこちらは、「インド映画」の女優・俳優のブロマイド。
インドでは映画が大人氣で、どんなストーリーであっても
必ずダンスのシーンがふんだんに盛り込まれています。
映画館ではダンスシーンになると
観ている人たちがピーピー口笛や指笛を鳴らして盛り上がるので、
映画館に行くのが、日本の10倍くらいオモロイのです。笑
ちなみにこの「シャクティーマン」は、
子どもだけでなく大人にも大人氣でした。笑
こちらは、
目つきひとつでいろんな感情を表現する
インド舞踊のテキスト。
指先ひとつでも、ほら、こんなに豊かに表現できるんですよ~!
全身使えば、なおのこと!
…というわけで、インド人を見習って、
「言いたいこと」を全身で伝える「にんげん語」を、
みんなで使ってみようじゃないの!
いいねいいね~いい感じ!
顔や体のぜーんぶを使うと、
想像以上にけっこうイロイロ伝わるもんだね!
カラダを動かして「にんげん語」を体感したあとは、
最後にマザーテレサがつくった施設での体験談を話しました。
病氣で自由に動くこともしゃべることもできず、
お父さん・お母さんもわからない子たちを
引取ってお世話している施設で出逢った子たちが、
全身で伝えてくれた「にんげん語」の話や、
言葉は話せるけれど
私と通じ合える英語は一言しか知らなくて、
それでもその一言を使って、
いろんな氣持ちを伝えてくれた子の「にんげん語」の話。
言葉が通じなくても、
人はみんな「にんげん語」が話せる。
たとえ体が動かなくても、
視点が定まらず、どこを見ているのかわからなくても、
ちゃんと通じ合うことができる。
それはたぶん、
人間には「こころ」があって、
生きている限りそこでふれあえるから。
じゃないかな…
そして、今回の授業は私にとって、
本当は私たちはいつだって、
言葉といっしょに
「にんげん語」を話してるんだな!
それが、「生きてる」ってことなんだな!
…と、みんなを通じて氣づかされた時間でもありました。
ありがとう!
「かお語」「からだ語」「にんげん語」、
毎日使って、受け取って、
踊るように、歌うように、
思いっきり生きていこうね!