わたしのクラスでは、書くこと、描くこと、
読むこと、聞くこと、声に出すこと、など
表現を通して「じぶん」と出会い、「じぶん」の可能性をひろげ、そして隣の「じぶん」とも調和していくことを意識しています。
まだ、文字習いたての新一年生が多いクラスなので、「書く」ことよりも、心を解きほぐして「自由」に「のびのび」と
イメージを絵に描いたり、発言できるようにプログラムしています。
まずは、
自己紹介を兼ねて、ノートを順番に回しながら絵を重ねて書いていきました。
線を描き、名前を書き、
色や魚などを。
それから
みんなで「お話」を作りながら、
絵を描きすすめていきました。
それぞれのお魚の名前を決め、
物語は動き出します。
紙芝居のように、
ストーリーに合った絵を足して描きながら完成したのは、つぎのようなおはなしです。
5匹の魚がいました。
名前は、つっぴー、ぱっとぅ、すお、
れっどしゅー、ぶるーふぃっしゅ
といいました。
無人島に住んでいました。
大嵐の日「ヘルプ〜」みんなは
助けを求めました。
パイロットがやって来ました。
ゴロゴロ!
ピカっゴロゴロ!!
パイロットは雷にうたれて
死んでしまいました。
雷がなります。
ピカっ!!ゴロゴロゴロゴロ!!!
五匹の魚は焼き魚を食べます。
サメの塩焼きです。
みんなの食べた感想は
ぱっとぅ=「ちょっとすっぱいけど、おいしい」
すお=「めっちゃ生臭い」
れっどしゅー=「うまかった」
ぶるーふぃっしゅ=「おいしくってからくてすっぱい」
晴れている日は、魚釣りをします。
ゴミで遊んだり、
ワカメボールでドッチボールをしたりしました。
みんなは焼きサメをたくさん食べて、
どんどん大きくなりました。
とうとうある日、
つっぴーは、木に。
ぱっとぅはスズメに。
すおはゾウになって、無人島で暮らしました。
無人島にはりんごの木があってゾウのすおは
それをたくさん食べます。
れっどしゅーは、スピノサウルスになり魚をとって暮らします。
ぶるーふぃっしゅは、黒いカラスになって
東京へ行き、家を建てました。
「カラスの家」と表札があるので、すぐ分かります。
なんと、無人島には人がいました。
女の大人の人です。
船をひとつ持っています。
髪の毛は茶色の女の人です。
夜にお魚を釣ってたべます。
女の人は海で人魚に会いました。
女の人が溺れたらゾウのすおが、
長い鼻で助けてあげました。
スピノサウルスは、たまにスイカに間違えられるほど、かっこいい赤でした。
タイドプールのお家くらい大きくなりました。魚もたくさん食べました。
カラスのれっどしゅーは、東京の家でゲームをし脱獄ごっこをしました。
でも、家が雷に打たれて雨漏りして、
無人島に帰ってきました。
おしまい。
みんなの絵と合わせて楽しんで読んでいただけたらうれしいです。
アイウエオ、五十音の
美しい発声の仕方を練習して、今日のクラスはおしまい。
書くスピードに合わせて、書く量も増やしていきたいとおもっています。
まずは、たのしいワクワクの気持ちで「じぶん」や、隣の「じぶん」との表現を思う存分味わっていく喜びを共有したいとおもいます。