TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2020.08.20 UP
バナナの「せかい」へ、レッツゴー!

こんにちは!はらみづほです。

今日は、身近なモノから「せかい」とつながる第一弾として、みんなが大好きな「バナナ」を通して、南アメリカ大陸の中にある国「エクアドル共和国」のバナナ農園を探検します。

私がこの国の熱帯地方で日系人ファミリーが営む「田辺農園」を訪れたのは、2002年。今から18年も前のことですが、つい5~6年前、なんとコンビニのローソンで田辺さんのバナナを発見したのです!

私はビックリ仰天してとってもとっても嬉しくなって、それ以来ずっとこのバナナを買いにローソンに行くようになったのですが、今日はこのバナナをみんなで味わいながら、バナナがどんなふうに、どんな人たちの手で育てられ、どうやって日本まで運ばれてくるのかを知り、南アメリカ大陸のエクアドル共和国に思いをはせてみることにしました。




エクアドルってどこにある?



日本とどのくらい離れてる?


これが、私が訪ねて行った時の田辺さんファミリー。
真ん中にいる白髪のおじいちゃんとその横にいるおばさんが、日本からこの国に移り住んだ日経移住民一世のご夫婦。

青いシャツの方がその息子さんで、その横にいるのが、おじいちゃんのお孫さんです。
この写真を撮った日からもう18年もたっているので、今はきっと、そのお孫さんが農園を継いでいらっしゃるかもしれませんね。
みなさん、どうしているかなぁ…!お元氣かなぁ…!



バナナは木ではなく、木のように大きな草。
その茎を切るとネバネバしていて、ちょうどみんなの手のひらくらいの大きさの「バナナの赤ちゃん」がぐんぐん大きくなって、スーパーで売られているくらいのバナナになるのです。

このスライドに映っているいるのは、木に成っているバナナの実が傷つかないように、竹で作ったハシゴに登り、高いところに成っているまだ青い実の間にクッションをはさんでいるおじさん。この農園で働いている60人以上の人々のうちのお一人です。

バナナが50本くらい付いた枝はまだ青くて固いうちに収穫担当の人の手によって枝ごと収穫され、東京ドーム22個分の巨大な畑の中に張り巡らされているケーブルのフックに引っ掛けられ、それを15歳くらいの少年が汗だくになりながら人力で引っ張りながら走り、加工場へ運んでいました。

その写真のスライドをみんなに見せると、ビックリした様子。ローソンで売ってる3本入りのバナナをみんなで持って、「これだけでもずっしりと重いのに、このバナナが50本くっついている枝が50個くらい引っかかっているケーブルがどんなに重いかを創造し、この少年の仕事がどんなに大変かに想いを馳せました。

この少年がバナナのケーブルを引っ張っていった先には、傷ついたバナナや、規定外の大きさのバナナを「バナナ定規」で一瞬で測って見分け、すごい速さでナイフで切り落とす「瞬側おじさん」や、

切り口のネバネバを洗うために巨大なプールに入れられたバナナをサッと洗って既定の大きさに成形するおばさんやお姉さん、

成形され、ベルトコンベアにのせられ運ばれてくるバナナの切り口をシュッと消毒し、シールを貼る係のお姉さん、

そのバナナの房をビニール袋にすばやく入れる係のおばさん、

袋に入ったバナナの房をパズルのように組み合わせて手早く箱詰めするお兄さん、

その箱の重さを測ってチェックするおばさん、

箱を倉庫に積み重ねていくおじさんたち、

倉庫にある何百個もの箱をトラックに載せるお兄ちゃんたち、

そのトラックを運転してバナナを港まで運ぶおじさん……

と、実に大勢の人の手を通って、青いバナナは港に到着。

そして船にのせられる前には、箱詰めされたバナナの状態をチェックするチェックマンたちが待ち構えていて、チェックされた箱の中のバナナが1本でも傷ついていたら、せっかく運んだ何百もの箱がすべて出荷できなくなり、大変なことになってしまうことや、

時にはそのチェックマンたちの嫌がらせによって、「わいろを渡さないならオマエのバナナは船に載せないぞ」と脅されることもあること、

私が一人で港に行こうとして田辺さんに行き方を尋ねたら、「港は荒くれ者ばかりで女の子が一人で行くなんてとんでもなく危険だからダメだよ!」と大反対され、港に詳しい日系人のおじさんが車を何時間も走らせて、私を港に連れて行ってくれたこと…などを話しました。

チェックマンが並んでいる写真を見せたら、こどもたちは「いちばん端の人は悪者の顔だね!」なーんて口々に。おじさんたちはエクアドルの港でクシャミをしていたかもしれないね!笑



さーて、ではいよいよ、そんなエクアドルから来た田辺さんのバナナでスムージーをつくって、みんなで味わってみよう!




一人一本ずつ受け持って、自分の分は、自分でバナナをちぎって入れて



バナナと氷と水バージョン。
牛乳も入れたバージョン。
ヨーグルト入りのバージョン。

…と、3種類を飲み比べたよ~ヽ(^o^)丿

「田辺さん、農園のみなさん、ありがとうございます!いっただっきまーす!!!」



うわ~!お砂糖を入れなくても、すごーく甘くておいしいね~!





「ごちそうさま~!!!」

「どんな味がした?」

「すごく濃くておいしかった~!」
「太陽の味がした~!」
「田辺さんに会いに行きたい!」

「おぉ~いいね~!いつかみんなで行けたらいいね~!」

「エクアドルではどんな言葉をしゃべってるの?」

「エクアドルではスペイン語をしゃべってるんだよ。
“こんにちは” は、“ブエノス・ディアス” や “ブエノス・タルデス”
って言うんだけど、ちょっと難しいから、
スペイン語で“ハロー!”に当たる、“オッラー”を覚えよう!




エクアドルは赤道の近くで、今日の葉山みたいにすごーーーくあっついところ。
バナナは暑ーい場所で育つのです。

だからみんな汗だくで働いていて、大変なんだよ。

バナナ以外のものも、みーんなこんなふうに、誰かがどこかで一生懸命つくってくれてる。
だから大事にいただこうね!

「いただきます、って、命をいただきます、っていう意味なんだよね!」

「そうだね~!いのちを大事にいただこうね~」




では、最後に日本のごあいさつでしめくくりです。



今日もありがとうございました~!

また来月まで、元氣でね~!ヽ(^o^)丿

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