こんにちは。かたちクラスの林です。
外は大雨、寒いです。
あたたかい部屋で、紙粘土造形をしました。
ただの工作ではなく、今回は「自立する」ことを目標に掲げました。
自力で立つ、倒れないものをそれぞれの発想でかたちにしていこう!
はじめに、紙粘土でマーブル模様にする方法をつたえました。
混ぜるほどに色が変わっていくことや、絵具によって紙粘土の手触りが変わってくることにもみんな興味深々です。
色んな色があるけれど、何を混ぜてどんな色にしようか?
作りたいものの色をめざして混ぜたり、色からつくるものを発想したりしてみよう。
自立するってどんなものだろう?
平らだと、倒れやすい。
丸は自立しているって言えるのかな?
それぞれのルールに従って、形が生まれていくのが面白いですね。
自立することを目標にしたことで、一つ一つの作品が力強く、安定感が生まれます。
ものを立ち上がらせることって結構難しい、いや、結構簡単?
虹も自立しているのが凄いね。
自分でつくった色だから、あんまり見たことがない色合わせもできるし、そこで本人の味が出てきます。
これは自立した花!葉っぱが青かったり、観念的にならないで造形しています。
色んなものを作ったけど、最後にあまった粘土をどうしようかな?
と考えて思いついたのが、地面をつくること!
シーソーや桜の木、虹やドーナツのアーチの中でうさぎが楽しく遊んでいます。
細い紐状の粘土を張り付けて、球体を覆っていきます。
もともとある何かを作るのではなく、粘土の特徴を掴み、それを組み合わせてみたことのないものを作っていました。
このプロセスは、自分でも想像しえない形が出てくるのでわくわくするんでしょうね。
家で飼っているからか、毛の色といいサイズといい、とてもリアリティーがありますね。
薄いピンクの足や、毛のふさふさ感にこだわりを感じます!普段からよく観察しているのがわかります。
そして、胴体が地面に張り付いていない、足でしっかり自立しているところも大きなポイントです。
なんと、自立するめだか!
どうやら逆さを向いてしまったようですが、ぺたんと倒れず自立しています。
これはヒクイドリという実際の鳥をつくったそうです。
とても危険な鳥なのだそうです。首が細くて繊細な造形ですが、ちゃんと二本足で立っていてかっこいいです。
みんなの「余った粘土をどうするか」問題。
ハムスターは餌に囲まれて幸せそうです!
単なる台座ではなく、餌を組み合わせると、想像力を掻き立てられる作品になりますね。
色を混ぜるのは本当に楽しい!
乾いたら、組み合わせて新しい何かにするのも面白そうです。
こちらはまるで絵のよう。手の大きな動きで、粘土にも大きな流れが生まれています。
犬と花を組み合わせて、犬が花の香りを嗅いでいるみたいに見えますね。
宇宙空間みたいにも見えるし、絵の世界が立体になったようにも見える。
不思議な化学反応がありました。
とにかく色を混ぜたい。色を混ぜたら、じゃあこれをどうしようかな?
色からかたちを想像すると、ぶどうができたり、バナナができたり。
でもでも、今回のテーマは自立すること。
どうやって自立させるか?と向き合った結果!
なんだか見たことのない木が生まれました。粘土のぐにっとした感触がすごく出ていて、色も魅力的です。面白いかたちだなあ!
おにぎりも立つよ。
最後に全部を合体!すると、説明のできない何かが完成。
こうやって見ると、マーブル模様、粘土そのままの色、球体、ひも、地面、いろーんな形もありますね。
色んなものができました。
紙粘土はいろんなものが作れますが、今日は自立がテーマ。
テーマを決めて何かを作っても、みんな違ったものが生まれます。
ルールの中で知恵をしぼってとことん遊ぶ!楽しむ!
これが子供たちは得意です。
残念ながら仕事の都合で、私はかたちクラスの指導が今日で最後。
ワイルドで、活発な子どもたちと関わってとても新鮮な、学びの深い一年でした。
まだまだやりたいこと、子どもたちと作りたいものはたくさんあります!
さみしいですが、またどこかで会えますように!
林