TIDE POOL 葉山の公式ブログ

2022.05.17 UP
春分♡タイドプールの「せかい」まつり

こんにちは(^^)/ 「せかい」クラスの月いち講師・はらみづほです。

3月21日(月・祝)、昨年の11月からみんなで準備を重ねてきた「春分♡タイドプールのせかいまつり」を無事開催することができました~!ヽ(^o^)丿♪

皆さん集合時間に集まってくださり、子どもたちが主役になって力を合わせて進行する初めての試みがスタート!

各自、自分が招待したお客さまの受付を済ませ、胸に呼び名の名札を貼った子どもたち&おとなたち計20名以上が、2部屋をつないだタイドプールの和室に集合し、大きな円になって座りました。

まずは、ごあいさつ係をつとめる4人が、始まりのごあいさつを誘導。

いつもこのクラスで最初と最後にやっている「日本式のごあいさつ」のやり方を4人で声を合わせて説明し、みんなを誘導してくれました。

このごあいさつのベースは、私が茶道の師匠から教わったもの。

➀背筋を伸ばして正座し、腿に置いた両手を揃え、スッと前へ。
➁頭を下げる前に相手の目を見て「どうぞよろしくお願いいたします」と言い、背筋は伸ばしたまま頭を下げる。
➂背筋を伸ばしたままゆっくりと頭を上げ、最後に両手を腿の上に戻します。

(私はアイコンタクトを大事にしたいので、③で頭を上げた後、床に手をついた状態でもう一度みんなで目を合わせニッコリしてから、両手を腿に戻すやり方にアレンジしています)


「せーの」とささやき声で声を合わせてみんなを誘導してくれた4人に、心で拍手♡

こんなふうにご挨拶する子どもたちを見たら、外国の人たちは日本人の礼節と威厳を感じて、きっとビックリ仰天することでしょう!笑

この後、私やスタッフも一言ずつご挨拶。

◎このお祭りは、「これまでこのクラスでやってきて特に面白かったことを、今度はみんなが先生になって、家族やお友達に伝えてみない?」という私の発案に子どもたちが賛同してくれたところから始まったこと。

◎子どもたちが主体のとなって去年から少しずつ企画と準備を進めてきた、タイドプール初の試みであること。

◎今日やる3つのプログラムは、子どもたちが「お客さんたちと一緒にやりたい!」と自主的に選んだものであること。

…などをお伝えしました。

この後、鬼ごっこ係のRくんが、「次は『鬼ごっこ』です!みんなで葉山公園に行くので、車に氣をつけてちゃんと付いてきてください!」と大きな声で宣言。

ふだんはヤンチャなRくんですが、いや~頼もしい!やる時はバッチリやってくれますね~笑ヾ(≧▽≦)ノ

『鬼ごっこ」は、子どもたちが満場一致で「やりたい!」と選んだ、「こどものせかい」を体現したプログラム。

ある日のクラスで、みんながいつになく落ち着かない様子なので、用意してきたプログラムをやるより子ども達の希望を聞いてみた方がいいかも…とひらめき、「何かやりたいことある?」とみんなに問いかけると、ほぼ全員から「鬼ごっこー!!!」と弾ける声が。

コロナ騒ぎでマスクを強いられ、走り回ったり大声を出したりすることも制限され続けている彼らのうっぷんを解放すべく、その日の授業の前半は葉山公園で鬼ごっこを決行!

私やスタッフもヒーヒー言いつつ全力で走り(笑)、「こどものせかい」を全身で体感しました。

なので今回はお客様にも、その醍醐味を身をもって味わっていただこう!というワケです。


徒歩5分の葉山公園へ向かって歩きながら、私はお初にお目にかかったFちゃんのお母さまとしばしおしゃべり。

「こんな機会はこれまでなかったので、家にいる時とは違う子どもの様子が見られてとても嬉しいです。みんなイキイキしていますね!」

とおっしゃる優しい笑顔に、とっても嬉しくなりました。


いつも寄り添ってくれる「やさしいお姉さん」的存在のじゅんこさんは、子どもたちに大人氣!こうして歩いたこの道を、彼らはきっといつの日か、懐かしく思い出すことでしょう。(˘︶˘).。.:*♡


葉山公園に着くとRくんとNちゃんが、大きな声でみんなに鬼ごっこのやり方を説明。

(今回、一緒に準備を重ねてきた鬼ごっこ係のKくんが急きょご家族行事のため欠席になり淋しかったのですが、当日Nちゃんが二つ返事で代役を務めてくれることになり助かりました!)

鬼ごっこなんて何年ぶり…?!…というおとなの皆さんは、ちょいと不安そう…笑

しかも今回の鬼ごっこフィールドは、アスリートでもなければめったに走ることのなさそうな『砂浜』です。笑

けれど、元氣な子どもたちのエネルギーに引っ張られ、おとなたちも砂に足を取られつんのめりそうになりつつも、走る走る!笑

「代わり鬼」などの鬼ごっこを、子どもたちの誘導で体験。

チカコーチの発案で1ゲーム4分のリミットが設けられましたが、この4分がけっこう長い!笑

みんな汗だくで、「こどものせかい」を体感しました。笑



さて、鬼ごっこの後のプログラムは、インドアでの「チャパティづくり」と「変顔づくり」。

「チャパティづくり」係のJくんと私は、準備のため一足お先に、二人でタイドプールに戻りました。

用事があって遅れてくるもう一人のチャパティ係・Hくんが到着するまで、ひとかたまりのでっかいチャパティ生地を一枚分ずつの分量にちぎり、「一人分のチャパティだんご」にまるめる作業を、せっせせっせとがんばりました。

みんなより一つ年下のJくんですが、前々から係とやることがわかっていたので心構えができていたと見え、23人の参加者の皆さんが2枚ずつチャパティを焼けるように、小さな手で黙々と、たくさんの「チャパティだんご」をつくってくれました。

私:「今日は全部で23人だけど、1人1枚じゃもの足りなくないかな…1人に2枚は当たるようにしたらいいかな~と思うんだけど、どう思う…?」

Jくん:「うん。2枚の方がいいと思う」

私:「じゃあ、23人で2枚ずつだと、全部で何枚必要かなぁ…」

Jくん:「…46枚」

私:「すごい!計算早いね~!じゃあ、みんなが鬼ごっこから帰ってくる前に、46個のチャパティだんごを作らなくちゃだね!がんばろ~!」

……かくして、ちょうどみんなが帰ってくる直前に、46個+αのチャパティだんごが完成!

遅れてきたHくんも合流し、今度は、席に着いた皆さんにチャパティだんごを配り、平らに伸ばす方法を伝えます。


JくんとHくんが、牛乳パックを開いた「即席まな板」の上にチャパティだんごを配給し、伸ばし方を伝授。皆さん初めてのチャパティづくりに挑戦です。



小麦粉と水と塩を合わせて練っただけなのに、「チャパティだんご」は、もっちもちの手触りでいい氣持ち。

チャパティはインドのパンで、現地ではカレーと一緒に食べられているとってもポピュラーな主食の一つ。

現地では炭火の窯や鉄板で焼かれているのを見ましたが、今回はホットプレートやフライパンで焼き、焼き立てをカレーにつけて召し上がっていただくことに。

生地は薄く伸ばした方が、ぷくーっとふくれて美味しく焼きあがります。


こちらが、今回チャパティと一緒に召し上がっていただく「メイさんのドライカレー」。

突如ご家族の体調不良で止む無く参加を断念せざるを得なくなってしまったメイさん(タイドプールのお母さん的スタッフ)に代わり、私とチカコーチが前日から泊りがけで調理した愛の力作です。笑

メイさんからいただいたレシピを特別公開すると…



このカレーは、子どもたちに大人氣の「メイさんの手づくりおやつ」の中の一品。

今回のお祭りのプログラムを話し合った際、「自分たちがいつも食べているメイさんのおやつをみんなにも食べさせたい!」というのも、子どもたちが強く望んだことでした。

メイさんが参加できなかったのはとても残念で一瞬かなり焦りましたが(笑)、メイさんがレシピを送ってくださったおかげで、何とか子どもたちの願いを叶えることができました。

メイさんご自身も参加できないことをとても残念がっていらっしゃいましたが、このカレーがメイさんの分身となって、みんなの心とおなかをハッピーにしてくれました。

それにしても…皆さんがチャパティだんごを平らにしている姿や、焼き立てのチャパティをカレーと一緒に召し上がっている様子…などの写真などが撮れていなかったことが、とても残念!(≧o≦) 

ぜひ、カレーの美味しい匂いとともに、みんなの笑顔を想像してみてくださいね~笑


さて、チャパティ会場とは別の部屋で行われていた「変顔づくり」。こちらも当日の写真がなくて残念なのですが、以下はこのプログラムを担当した子たちが準備に没頭している様子です。


実はこれ、折り紙で『賞品』を作っているところ。

今、タイドプール女子たちの間では、折り紙でつくる入れ子式のカラフルな小箱や、小さな形を連結させ伸び縮みする折りたたみ式の折り紙オブジェを創るのがちょっとしたブームのようで、老眼で細かい手作業がおっくうになっている私は、「すごい!!!」といつも感動させられているのですが、今回はそれらの作品が「変顔づくり」の『賞品』として授与されました。

「変顔づくり」というのは、「福笑い」のアレンジ版。

子どもたちがあらかじめ、目、鼻、口、眉、ヘアスタイル、顔の形…など、顔の各パーツごとに複数のバリエーションを描いてナンバーを振っておき、お客さんにパーツごとのナンバーだけを選んでもらい、すべてが組み合わさると「偶然のオモシロ顔」が完成する、というものです。


顔の各パーツの絵も、作品を表彰するアイデアも、各賞の名前も、「変顔づくり係」みんなで考えたオリジナル。想像力と創造力、仲間と相談する力、楽しむ心…がてんこ盛りです!

チャパティを焼き終えた和室に全員集合すると、大きなホワイトボードいっぱいにみんなの「変顔作品」が貼り出され、しばし鑑賞タイム。

「へぇ~!こんな顔になったのね~!」
「なんじゃこりゃー!」
「これ、かわいい!」

偶然出来上がった様々な顔の絵に、みんなそれぞれ、ビックリしたり、感心したり、爆笑したり。(写真がなくてほんとに残念!(≧o≦) )

すると、「かわいいで賞」「おもしろいで賞」などなど、相談して決めた各賞の受賞者の名前が係の子どもたちによって呼び上げられ、作品とともに賞品が授与されました。


「変顔づくり」の後は、招待した人と招待された人がグループになり、このお祭りの感想を伝え合う振り返りの時間です。

グループごとに、感想を簡単にシェアしていただいた時には、保護者のみなさんやタイドプールメンバーではない男の子からこんな言葉をいただき、心ほっこり(˘︶˘).。.:*♡

「コロナになってからは授業参観もなくなり、家以外での子どもの様子を知る機会がなかなかなかったので、今日はとてもありがたかったです」

「子どもたちがやっていることを一緒に体験できて楽しかったです。久しぶりに鬼ごっこをして、子どもにかえりました(笑)」

「カレーもチャパティも美味しかったです。家でも焼いてみます」

「来てよかった!みんなと一緒に遊んで、楽しかった!」



ふりかえりタイムの後は私から、このクラスで大切にしていることについて、以下のようなお話をさせていただきました。(その場で語り切れなかった想いもプラスして記しますね)

「私は世界6大陸60か国を6年旅した経験があるのですが、その時に痛感した日本人の特性が2つありました。

1つは、日本人は他の民族に比べ、相手の氣持ちを思いやることができる人が多いな~と思ったこと。この特性は世界に誇れる日本人の素晴らしさだなぁ!といろんな場面で思い、感動しました。

もう1つは、思いやりが高じてなのか、人に対して自分の意見をはっきり伝えない日本人にも多く出会ったことです。例えば、宿に置いておいた荷物のカギを壊されたり法外な値段を要求されたりして悔しい想いをしていても、意思表示せず泣き寝入りする人がたくさんいたのです。(欧米人なら間違いなく文句を言うはずですが。笑)

私は同じ日本人としてそれが悔しくて、相談されると本人の代わりに闘ってお金を取り返したり、文句を言って何らかの対処をしてもらったことが度々あったのですが、私にそれができたのは、負けん氣とガッツがあったから(笑)。

たとえ言葉ができなくてもガッツがあれば、声や表情、身振り手振りだけでもある程度は意思疎通できるし、アイデアだって湧いてくる。

「ガッツ」は「生き抜く力」であり、『自主性』『創造性』『表現力』が合体したものとも言える。

なので私のクラスでは、『自主性』『創造性』『表現力』を特に大切に育んでいきたいと思っています。

子どもたちはもともとみんなそれらをじゅうぶんに持っているので、大人たちが手や口を出しすぎることなく、彼ら自身が自分の『自主性』『創造性』『表現力』をノビノビと育んでいけるよう、スタッフと相談しながら、楽しくサポートしていきたいと思っています」。


最後は再び「ごあいさつ係」の4人組によって、みんなで和室に正座して終りのごあいさつ。

「(せーの…!)これですべてのプログラムを終わります。ありがとうございました!」



みんなよくがんばったね!ヽ(^o^)丿
お客さまたちも、ご参加ありがとうございました!ヾ(≧▽≦)ノ

また来月、一学年大きくなった姿に会えるのを、楽しみ~にしているよ~!(˘︶˘).。.:*♡

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