こんにちは。
木村真理子先生の代行、髙木啓多です。
お久しぶりです。
今日は何かのものを描くというよりも、間(あいだ、ま)を描いて、その周りに目を向けてみる提案をしました。いろんな絵画を観ても背景の空気感というか余白の雰囲気が、実は作品の放つ影響力を決めている本体なんじゃないかと思うこともあって、その「間」だけに浸る時間があっても良いのではと、そういう提案をした次第です。実際のところ、私たちの宇宙はほとんどが間で埋まっているそうですし。
さて制作は、半透明のスモーキーな素材を支持体にしました。
片手で下から支えると手が透けて見えて、周りだけに着彩することもできます。周りを描いて、それが手の端っこに触れるところを丁寧に追いかけると、カタチとして手が浮かび上がります。色を混ぜて色を作ったり、混ぜないで重ねたりすると、雰囲気の質が変わります。裏から描いても、若干の隙間のある重ね色で、表情が加わります。
途中、絵具の色の粒と光の話とか、サインは名前じゃないとか、描いてると見えてくるとか、いろいろ話をしました。
作品は彩色に透明感があり、透過光(背後からの光)と反射光(正面からの光)で見え方が異なると思います。家の飾る場所や時間帯によって、いろいろな表情が楽しめるかもしれません。ステンドグラス風にもなるかな?
ではまた。
次回また機会がありましたら、別のお遊びを考えておきます。
また会いましょう。
ありがとうございました。