こんにちは!井本由紀先生のゼミに所属しております、慶應義塾大学文学部3年の長井宥磨です。今回は、私と東京大学文学部4年生の平松の二人で対面授業を担当しました。
今回は、日頃テレビやYouTube、新聞など様々な媒体で目にする”広告”について、その裏側について勉強しました。普段、私たちは広告を消費する視聴者ですが、今回の授業では広告を発信する企業側の視点に立ち返って、「なぜ、その場所(媒体)でその時間に広告を発信しているのか」といった角度から考えました。
まずは、お気に入りの広告について、みんなで話し合いました。すると、みんなからは建設会社のCMなど想像外の方向からの意見が。また、テレビCMの他にも、YouTubeをはじめとするインターネット広告の例も多く声が上がり、若者のテレビ離れの実態を感じる機会にもなりました。
普段、私たちにとっては深く考えることのない広告ですが、企業にとってはたくさんのお金をかけて制作し発信しているものです。企業がモノやサービスをより届けたい層に効果的に広告するには、適切な媒体・時間を選択しなくてはなりません。このことについて、マクドナルドのハッピーセットやauの三太郎のCMなど実際の例を用いながら体感しました。
企業は誰に届けようとしているのか、なぜみんなが好きなあのCMはあの時間に流れているのかなど、話し合ってみると自ずと理由を見つけ出す子も。
続いて、タイドプールのCMを作るワークを実施しました。
「タイドプールにみんなのお友達がきてくれるには誰に向けて広告を出したらいいのかな」
「その届けたい人は、どこに多く集まるかな」
「どういう形で届けるのが一番効果的かな」
など、いくつかの問いをもとに1日の学びを生かす形で広告を出す(企業)側の視点を体感しました。
最後には、画用紙に色鉛筆でタイドプールの広告を描きました。何を画用紙に書くか(アピールポイント、住所、電話番号など)、みんなそれぞれに個性が出ていて見ていてもワクワクしました。
中には、アイデアを出す子とそれをもとに絵を描く子で協力する場面も。
30分にわたって集中して画用紙に向かい続けるみんなの姿に胸を打たれました。
少し難しいテーマでしたが、みんな趣旨を理解して自分の画用紙上のCMに活かしてくれました。
テレビCMに加えてインターネット広告も当たり前となっている昨今、広告はより個人へと”最適化”された形で発信され始めています。今回のワークを通じて、今後目にする広告の裏側について少しでも考える機会になればと思います。