一生の中でこんな体験はない。
きっと、君たちが15年とか、20年後、子供ができたとき、ほかの子供と話をするときに
「馬の尻尾でサーフィンしたことある」とか、「馬と海で遊んだ」など、とてつもなく素晴らしい時間を過ごしたことに気が付けると思います。
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それは、本物を知っていることです。馬の力はとてつもなく強く、すごい。でも馬の力には優しさを感じる。
目からも感じる、背中の暖かさからも感じる。
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子供たちは、人生でこの体験をどのように生かしていくことができるだろうか。
より良い人生を開いて、開けていくには、あらゆることの本質を体験で学び、体験からまさに体得していくものだと思います。
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台風のが迫る中前日に不安を抱えた子もいる、当日の夜みんなで寝るときに、いつもいる家庭の安心感を感じられず、少し不安になる子もいる。
いつもの愛情、それを離れて感じる対局の不安。
その、不安を乗り越えて、君たちは大きく成長する。寝袋を広げたその空間では、いつもの家庭ではないが、いつもの仲間がいる。
暗くなっても、おしゃべりを続けたり、ごそごそ動いていたり…。でもいつの間にかに、みんな夢の中で馬と戯れている。
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翌朝はいつものことだけど、興奮からか子供たちは5時台から起き始める、「僕は1番に起きた!」
彼の、1番感だろう。
1番はそれはそれで大切だけど、6時ぐらいまで寝ていることが今回は1番だ。
寝てる時も、食べてる時も、片付けるときも、遊ぶ時も、「自分」だけではだめ、ほかの人もいることを忘れないで。
これから先も、分け合える気持ちを持つこと。
一つのおにぎりを、他者と分けることができたのなら最高。TIDEPOOLはそんな風にできる人を育てたい。
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馬学びでは、子供たちの勇気も試される。
初日はしっかりと馬のお仕事を習います。台風一過の影響で気温がガンガンあがり、馬房も熱い…。(あえてこの漢字)
汗をぽたぽたたらしながら、もくもくと続ける子、周りの様子を見ながら、ちょっとやって、休む子、一輪車を持ってボロを入れてくれるのを待つ子。
本当にそれぞれです。その中で生まれるコミュニケーションはとても重要。
声をかけて仕事を促す子(リーダー的)、テキパキと動き行動で示す子。
そういう、高学年の姿を目にしている低学年には刺激があります。
低学年も「僕もがんばる!」と水を運んだりしますから。
気温の高い環境での作業は大変ですが、その仕事の仕方をお互いでみて、信頼関係(おお、この人信頼できる!)など子供なりの他者への尊敬を持つことも確か。
これって、おとなになっても同じだと思います。
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あまりにも暑いので、馬を洗ってあげることにしました。
馬に井戸から汲まれた水をかけてあげると、馬は一瞬「ピッ!」としますが、とても気持ちよさそう。
子供たちもその冷たい水を頭から浴びて馬とゴシゴシ!
馬の背中に二人も乗ってさらにゴシゴシ!
馬もとても気持ちよさそう。
馬に乗せてもらうんだよ。
「お馬さん気持ちよさそう!」そう馬が好き、お母さんが好き、お父さんが好き、あの子が好き、
好きな対象には「何かしてあげたい」って気持ちが必ずついてくる。
その根本を見せてもらいました。
馬も子供たちにゴシゴシ!してもらい、彼らを見つめる馬の目や表情はとても、やさしい感じがしました。
子供たちを「良い」対象としてみているのでしょうか。
あの、力強くも、やさしいがある雰囲気は心に響きます!
2日目は馬海!
やっと実現した、海と馬!本当に僕はうれしかった。
こんな日が本当にくるなんて、そもそも、イルカからスタートした馬ナビ、ここで海にかえって来れた。
「馬の尻尾サーフィン」あれはまさにイルカに乗っているような感覚だと思います。(イルカに乗ったことないから…)
子供たちと馬と海。
また新たな力強く印象に残ることができるようになりました。
子供たちもいつもとても大きな馬だけど、海に入るとまた違う感じを受ける。
馬は深いとことにいて、子供たちはプカプカ浮いているから、目線が同じ、乗るわけでもなく、下からでもなく、同じ目線…。
なんだろこの感覚は、でも感じたこと海の中での馬の頼りがいのある事、ある事。
動じず、波にも驚かず…。(もちろん、吉村先生の馬なのでできることです。ふつうは無理です。)子供たちを受け入れてくれる。
そんな雰囲気が子供たちの周りに漂ってました。
馬と子供たちの距離がまたさらに縮んだ瞬間でもありました。
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子供たちは、とにかく疲れていましたが、本当によく頑張りました。
馬房掃除、シャンプー、片付け、晩御飯の準備、寝れない、寝ない…(笑)、早起き、起きちゃう、朝食前の馬の餌やり、馬と海で遊ぶ、BBQ、RockYou!そして、スピリット(検索してみてね。馬のお話)
盛りだくさんな1泊2日でした。
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子供たちよ!大志を抱け!!そして命を燃やしてくれ!
今村コーチ